[コンクリート補修]

2023年02月22日

珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウムは、アルカリ活性剤の中でも最も一般的に使用される成分である。これらの成分は、コンクリート中で反応しゲル化することで、コンクリートの強度を向上させる効果がある。また、この反応によって生じるゲルは、微細なクラックを塞ぎ、コンクリートの耐久性を向上させることができます。



珪酸ナトリウムは反応促進型で、特にコンクリートの剥落防止に有効である。しかし、施工方法は単純なようでそうでは無いです。特に施工後直ぐの雨には、再溶解する特性がありますので、流出防止の対策を必要ですので、
施工者側の専門知識レベルの問題が大きく左右されます。


珪酸カリウムは、強度向上効果が比較的低いものの、コンクリートの耐久性を向上させる効果がある。珪酸リチウムは、固化型であり、流出防止対策でも使用可能です。
また、火災時の耐火性を向上させる効果があるため、高温環境で使用されるコンクリートにも使用されることがあります。

ただし、アルカリ活性剤を過剰に添加すると、コンクリート中の鉄筋腐食を促進することがあるため、
適切な添加量を遵守することが重要でもありますが、これらの基礎知識も現時点ではあまり知られてはいないのも現実です。

この問題は、コンクリート技士や診断士程度の有資格者施工に限り、なおかつコンクリート改質の専門プロフェッショナルサービスが行える施工者が極めて足りていない事が背景にあります。

また、アルカリ活性剤によってコンクリート中のアルカリ度が高くなることで、一部の植物や生物にとって有害な環境になることがあるため、環境に配慮した使用方法が求められますので、環境や安全データーの解説も必要となります。

珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウムを含めたアルカリ活性剤は、コンクリートの強度や耐久性を向上させるために有効な方法である。
しかし、その使用には適切な添加量や環境配慮が必要であるため、専門家のアドバイスを仰ぐことが重要であることが業者選択の最優先でもあります。



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