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[コンクリート補修]

2023年04月11日

コンクリート骨材品質の知見と経験話!

コンクリート骨材は、一般的には砂や砂利、石灰石などの鉱物質からなります。
これらの鉱物質は、特定の粒度範囲に分類され、コンクリートの強度や耐久性に大きな影響を与えます。
近年では、天然の川砂利・川砂等も品質が軽量化したり、採集出来高も減り、貴重となってきております。
品質にこだわりますと大昔の方が骨材品質が良いものでありました。

コンクリート骨材の主な性質には以下のようなものがあります。
見解と経験を合わせた内容で現場的な専任技術者目線で案内しますね。

@強度:コンクリート骨材の強度は、コンクリート全体の強度に大きな影響を与えます。
一般的に、高い強度を持つ骨材を使用すると、コンクリートの強度も高くなります。
骨材の密度・質量が重いか軽いかで強度も変わりますので、骨材品質に注目する事で
その骨材産地からも製造されます生コン品質がおおよそ検討出来ます。
骨材品質の乏しい産地であればセメント量を増す事や高性能減水材のグレードアップを検討する事で
生コンの示方配合リカバリーを行う事が理想です。
いつかその様な配合設計の考え方も変化する時が全国的に必要になるかもしれませんね。

A粒度:コンクリート骨材の粒度は、コンクリートの密度や作業性に影響を与えます。
適切な粒度範囲を持つ骨材を使用することで、コンクリートの品質を向上させることができます。
天然骨材の川砂利などでは稀に木の木っ端が混入したりしますので、締固めのバイブレーションを
かけているとたまに木っ端が浮いてくる事もあるんですね。
さすが天然骨材だと思います。 しかし、あまり頻繁であれば採集時の木っ端除けをお願いする事は
連絡する事で販売者へ改善意識を共有して頂く事もありますが、実際には骨材をベルトコンベアーで
異動し運ぶ際に、人の手で木っ端を見つけては抜き取る作業でしたので、現実的では無い事を
観ていました。天然骨材だからこそ、よいもの不便なものもたまには混在します。

B吸水性:コンクリート骨材の吸水性は、コンクリートの耐久性に影響を与えます。
吸水性が高い骨材は、凍結や融解によるダメージを受けやすくなるため、適切な骨材を選択することが重要です。
特に山岳地域や豪雪地域では、凍結融解指定地域と言う特定があります。
通常は凍結融解地域へ出荷するコンクリート二次製品から凍結融解地域で作られますコンクリート構造物では生コン会社等は凍結融解試験を行う義務があり、300サイクル程の凍結を促進して繰り返す試験からの品質性状を評価する内容であります。
しかし、これも試験ではクリアーしたとしても外部で製造されるコンクリート構造物では、その例として
機能しない事もあります。
こうした場合は、凍結を繰り返す日差しが当たるような南面は特にです。
この様な予期せぬ事例を防ぐ工法も弊社では行っています。
凍結融解への抵抗性を向上させる事になります。

この様なコンクリートと言う素材から知る事と知らない事では、コンクリート補修や製造過程での
考察力が長寿化させます100年コンクリートに向かわせれるか否かとコンクリートの本来持つ性能を
作業に関わる人により、伸ばしていける事を知って貰いたいです。

古代ローマ帝国の建造物にローマン・コンクリートと呼びますが、その原理原則が
現代コンクリートの品質を長寿化させる答えがあり、日本の天然骨材だけでは、成し遂げれずにいます。
そこで、コンクリートを化学する必要性がある訳で、コンクリート補修は正にその中心にあります。

知見はとても作業に役に立つもので、日常から活用しております。


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